導入事例
株式会社デンソー
技術開発センター デザイン室 戦略スタジオ 担当課長 村松 正巳様

技術開発センター デザイン室
戦略スタジオ 担当課長
村松 正巳様

次世代製品開発の可能性を求めて

自動車部品サプライヤーとして世界トップレベルのシェアを誇る株式会社デンソー様。
人間の持つ視覚以外の感性特性の探索を目的に、DIDのアテンドスタッフ(視覚障がい者)による製品評価、またアテンドスタッフと知覚をテーマとしたディスカッションを行い、新たな製品開発への足掛かりとしてご利用いただきました。

アテンドスタッフの感覚の鋭さに感銘

Q. まず、DIDをお知りになったきっかけを教えてください。
以前、他社との共同開発プロジェクトにてコラボレーションをしていたデザイナーの方からDIDの存在を聞き、初めて知りました。ヒトとモノに関連するデザインや設計をしている人には、五感をフルに活用できるDID体験は必ず役に立つ、と。
そこで、すぐにビジネスワークデモを体験しました。そこで驚いたのが、視覚障がい者の空間把握のしかたや、聴覚、嗅覚、触覚などの感覚の鋭さです。
この、視覚障がい者の方々の能力や文化に触れること、そして製品を評価してもらうことで新たな製品開発のルートが見えてくると思いました。

Q. このワークショップの目的は?
今回は技術開発者・デザイナー・研究者が参加させていただきました。それぞれの分野で、視覚以外の感覚と向き合いながら多面的に可能性を探ることが目的です。
そして当日は製品評価のチームと感覚特性を再発見するチームに分かれました。
暗闇のビジネスワークを行った後、製品開発チームでは、現在使用されている製品への操作性や触覚などをアテンドしていただいた視覚障がい者の方に評価していただきました。また、感覚特性の再発見チームでも、アテンドの力を交えて視覚以外の感覚の感知の仕方のディスカッションを中心に行いました。

あらゆる感覚を製品開発に

Q. ワークショップの成果はいかがでしたか?
見えているから見過ごしているもの、意識なしで感じていたものを再認識できました。
製品評価では、聴覚、触覚に関することや、操作性など今まで気づかなかった細かい指摘をたくさんもらいました。たとえば、製品の電源が入っていない時と電源が入っているときのにおいが変わるなど、まず私たち見える人間にはなかなか気づかないですよね。いかに普段視覚に頼った生活をしているか、改めて認識しました。

また、感覚特性の再発見チームでは、日常生活の中でも音の流れや反響具合によって空間を察知できることを体感するなど、視覚障がい者の方々と一緒に行動し、深くディスカッションをすることで漫然とした人間の感覚を定義づけるのに役立ちました。
現在は新たな製品開発にその体験を活かし、試作品をつくっているチームもいます。
試作品に発展した例はまだひとつですが、この体験から得たたくさんの発見は、技術開発・研究・デザインそれぞれの専門分化で必ず活かせると思います。

Q. 最後に、DIDの研修の今後のご利用の可能性や、他の企業様におすすめいただける場合、どのようなグループ・シチュエーションが適していると思いますか?
今回の我々のような、五感を活用した製品・商品開発なども、様々な分野で効果的かと思います。また、通常のビジネスワークでしたら、新たなプロジェクトチームを立ち上げるときなどに、プロジェクトメンバーで利用するのが最適ではないでしょうか。
私自身、初めに他社の方々と一緒に体験したデモの印象も強く残っており、あの短時間で得られる距離の近さやフラットな関係性は、新規プロジェクトの成功に大きく寄与すると感じましたので。

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株式会社デンソー
先進的な自動車技術、システム、製品を世界の主要な自動車製造会社すべてに提供しているトップレベルの自動車製品サプライヤーです。また自動車で培った技術を活かして、生活関連機器・産業機器へと事業領域を拡大。デンソーは信頼される製品作りに努めています。