導入事例

【職員研修】研修テーマ「リーダーシップ(とフォロワーシップ)」


《ビジネスワークショップ スタンダード 4時間ver.》プロジェクトメンバーのみなさま3チームでご利用いただきました!

(写真左から)経営企画本部 企画部 課長代理 栗原美沙 様、首都圏事業本部 都市施設事業部 設計部 課長代理 中 亮 様、代表取締役社長 夏井博史 様、産業施設事業部 営業部 課長 佐川泰久 様
栗原様、中様、夏井様、佐川様

年齢も性別も部署も異なるプロジェクトメンバーが、ひとつになって会社の将来を考え、困った時には互いに相談し合える信頼関係が培われています

“長期経営ビジョン研究プロジェクト”という、将来を担う世代がさまざまな部署から集まったチームのリーダーシップ、そして結束力を高めるため、DIDのビジネスワークショップをご利用いただきました。そこには、どんな思いがあったのか、今回の企画にご尽力いただいた栗原さん、実際にご参加いただいた中さんと佐川さん、そしてプロジェクトチームに熱い期待を寄せる代表取締役社長の夏井さんに、研修の効果やその後の変化などについて、お話をうかがいました。

今回、「長期経営ビジョン研究プロジェクト」メンバーのみなさんで研修をご利用いただいた訳ですが、どのような経緯でご導入いただいたのか、教えていただけますか?

夏井様(以下、敬称略)「元々当社では3年ごとの中期経営計画で進めていたのですが、2020年にオリンピックがあることで、今は建設ラッシュで非常に忙しいのです。しかし、以前の東京オリンピックでもそうでしたが、終わった後は景気が落ちてしまう。そうしたことも踏まえ、将来2020年以降を担える人、会社の中で経営に関われる人たちに、自分たちで将来像をつくってもらい、将来を担ってもらおうというのが“長期経営ビジョン研究プロジェクト”の目的です。メンバーは、年齢も性別もバラバラ、勤務地も国内だけでなく海外も含まれており、それまで全く会ったことがない人もいます。そんな中、事前の情報から先入観をもってしまったり、外見で判断してしまったりということもあるかと思いますが、できるだけそうしたものを排除して互いに意見交換をし、真の将来ビジョンを自分たちで語れるような場をつくってほしいということでお願いした次第です」

栗原様(以下、敬称略)「私は元々業務をする上で、当たり前のことは本当に当たり前なんだろうか、常に柔軟な発想をもちたい、それを自分でどう向上させるか考えていたので、数年前にテレビである企業の新入社員研修が取り上げられていて、ダイアログ・イン・ザ・ダーク(以下DID)に非常に興味をもちました。今回プロジェクトの計画を立てるにあたり、御社のことを思い出して提案したところ、チームビルディングに役立つのではということで進めさせていただきました」

ありがとうございます! ご検討いただくにあたり、栗原さんにはまず、ビジネスワークショップ体験会に参加していただきましたが、いかがでしたか?

栗原「同じグループの中に一人、『最近いいことがない』などとても否定的なことばかりをおっしゃる方がいたのですが、暗闇の中に入ったら、別人のように積極的に発言されていて、すごくいいアイデアを出されていたんですね。それでハッと気付きました。ふだん発言しない人、おとなしくて意見がどんどん出せない人でも、本当はとてもいいアイデアをもっているのではないかと。私はそれを引き出す努力をしてきただろうかと自問したのです。その後もそのことについて考えていました。今回のプロジェクトにあたっても、埋没してしまう人がいないように、みんなが主役になれるように、グループ分けや席順など、意識して取り組むようになりました」

気付きをすぐ実践してくださっているのですね。ありがとうございます。研修にご参加された佐川さん、中さん、当日のことを思い出していただいて、ご感想などお聞かせください

佐川様(以下、敬称略)「実は、当日は外苑前駅に集合で、そこからどこに行くのか、何をするのか、事前に情報がなかったんです。でも、逆に先入観がなかったことで、感じるものも多く、最終的にはたくさんの気付きがあったので、良かったと思っています。実際に暗闇に入るというのは、非常に衝撃的な経験でした。いかに自分がこれまで視覚に頼って生活してきたか、そして視覚障がい者の方がそういう環境で生活しているということがわかりました。暗闇の中で、グループに課されたワークを進める上では、何よりもコミュニケーションが一番重要かなというのは感じましたね。そしてコミュニケーション自体も、一方通行ではなくて、受け手がそれを感じているかどうか、どういう感覚で受け止めたのかがわかっていないとコミュニケーションにならないということにも気付かされました」

中様(以下、敬称略)「我々のグループは発信するタイプが多くて、積極的に伝えるのですが、その返りを待たないといいますか。全体ではどうだったのかがわかっていない中で進めてしまい、最初のワークでは結果うまくいかなかったですね。相手が理解していることを確認しないと、発信しても意味がない、共有までいけていないことは感じました」

佐川「『共有』という部分では、今回の経験を通して、実際の業務の上で、お客様に対して『こういう技術があるからどうでしょうか』という押し売りではなく、本当にお客様が求めていること、それを互いにキャッチボールできていないと、満足につながらないのかなということを感じました。今後仕事にも活かしていきたいですね」

ご体験の様子

コミュニケーションや共有することの大切さに気付いていただいたのですね。それ以外で気づかれたことなどはありましたか?

「実は、小学生の時に、目隠しをして校内を歩こうという経験をしたことを思い出しました。友達に手を引いてもらって段差なども歩いて回ったのですが、その時は全然平気だったんですね。それが、今は相手を信用することができなくなっているというのは、年齢を重ねたこともあるのかもしれません。ただ、暗闇の中では、信用するしかない。仲間と仕事を進める中でそうした状況を作るということが、簡単ではないながらもやっていく必要があるのかなと思いました」

佐川「暗闇では互いにニックネームで呼び合うこともあって、社内の立場、男性女性もあまり気にならず、壁をなくした状態で与えられたテーマに取り組むことができたので、終わった時には結束感といったものが生まれたのかなと感じました。一人ひとりアピールしないと次に進まないし、誰かに任せるのではなく、当事者意識が生まれたように思います」

この研修を受けたことで、ご自身、あるいは周りのみなさんが変わられたことはありますか?

「話の流れを切って発言する人が少なくなった気がします。暗闇のワークでも、流れの中で否定的な意見を言う際は、一度受け止めてから『自分はこう思う』と伝えることで、『じゃあ、そこから議論を詰めていきましょう』という流れになっていました。みんな部署が違うので、価値観なども様々だと思うのですが、考え方がずれやすい中でのアプローチは、互いに擦り寄っていくこと、反発していてもどこかで共通点を見つけていこうとすることだと感じました。
個人としては、日常の業務の中で指示を出すとしても、これまでは自分の理解と相手の理解をあまり意識せず、表面的に説明していたのですが、研修後はもう一歩踏み込んで、具体的に理解できているかどうか掘り下げて確認をしていくようになりました。また、年齢や入社年度などに物差しを当てなくなったといいますか、尺度を変えて物事を考えるようにはなりました」

ご体験の様子

栗原さん、企画されたお立場で、研修のみなさんの様子はいかがでしたか?

栗原「DID研修の翌日に、別の研修があったのですが、それまで発言を遠慮して大人しかった人が、他の人と同じぐらい前のほうに座り、積極的に参加されていたので、非常によかったと思いました。研修後は毎回感想文を書いてもらうのですが、みなさんより具体的に、流れのある文章で書いてくださるようになりまして、そこまで違うんだなとびっくりしました。いろいろ、読む人の気持ちを考えて書いてくれたのかなと思っています」

夏井さんから見て、体験の前と後で、みなさんの変化などは感じられますか?

夏井「プロジェクトで最初に集まった時は、まだプロジェクトの目的がはっきりわかっていないのか、全然質問しない人、自分がなぜここにいるんだろう、みたいな人もいました。でも先日、意見交換をする機会があったのですが、みんな積極的に発言してくるようになりました。ずいぶん変わったと思いますよ。みんな、認め合えるようになった、そんな様子が見られました」

栗原「研修前後のアンケートで、リーダーシップに必要なのは、『信頼されること』から『信頼すること』に、『目的を持つこと』から『共有すること』に変化していました。自分軸から、相手軸に変わりましたよね。研修で、視点が変化したのはとても特徴的かなと思います」

夏井「こういう研修を受けると、会議が全く変わってくるでしょうね。役員全員が受けるといい。役員の中にも発言できない人がいるので、できるだけ発言の場をつくろうとするのですが、なかなか難しいみたいで。研修を受ければ、自分の発言もみんなが聞いてくれる、認めてもらえるといった自信がもてる。人を思いやるという結果も出ていますよね。プロジェクトのメンバーがひとつになって会社の将来を考える。そしてそのメンバーが何か悩んだり困った時にも互いに相談し合える信頼関係ができる。そういうものが培われたのは一番大切なことだと思っています」

ご体験の様子

ありがとうございます! そうした研修での気付きを「忘れない」ことも大切だと思っています

佐川「研修の最後に、気づいたことをカードに書いてくださいというのがありましたよね。みんな、名刺入れや財布に入れていると思います。私自身は財布に入れていますが、そういうのがとても良かったと思っています。私は『信頼』と書かせていただきました」

「私はカバンの中に入れていますが、定期的に確認はしますね。少なくともそれだけは忘れないようにと思っています。『相手の理解をきちっと確認する』と書きました」

本日はとても励みになるお話、ありがとうございました! スタッフにも共有させていただきます

(※2015年10月取材)

    ~ご体験されたみなさんのアンケートより~
  • 「暗闇だからできないことを、仲間みんなでコミュニケーションをとりながらミッションをクリアしていく。つまり、仕事でも自分だけではできないことを、仲間と一緒に行っていくことに通じると感じた。見えないことで、相手の目線になって考えることが本当に重要であると思った」
  • 「初めての暗闇研修でしたが、外見や年齢ではなく、心で会話をする、良い時間を過ごせました。心穏やかに、今後の仕事で、また人生の中で、ひとつ成長できたと思います」
  • 「見えないというのは、海外に行った時と同じ感覚だとも思いました。聞き慣れない言語に耳を最大限傾け、五感をとにかく使うような…」
  • 「自分の考えなどを伝えることの難しさがわかった。相手は理解できると考えていても、理解できていなかったことが多かった」
【新日本空調株式会社】http://www.snk.co.jp/
1930年創業。独自のエンジニアリングシステムで、人の快適さを支える「空気・水・熱」の基本要素だけでなく、発電や電気設備まで、空調に関する全ての要素をコントロール。オフィス、店舗、病院、ホテル等の暮らしに身近な環境づくりから、クリーンルーム、恒温室、原子力施設等の産業空間の創造、地域冷暖房によるエネルギー供給まで、空調を核とした創造エンジニアリングを展開している