導入事例
みずほ証券株式会社
コーポレート・コミュニケーション部長 小林博之様, 経営調査部ヴァイスプレジデント 笹嶋佐知子様

合併後の組織融合のための「相互理解ワークショップ」として

【ビジネスワークショップスタンダード+カスタマイズでのご利用:5日間研修所へデリバリー開催】

みずほ証券船橋研修所に暗闇をデリバリーさせていただき、全部店からの代表者約300名様にご利用いただきました!

みずほ証券株式会社
コーポレート・コミュニケーション部長 小林 博之 様(企画・事務局)
経営調査部 ヴァイスプレジデント 笹嶋 佐知子 様(参加者)

小林博之様













(小林様)

「合併後の組織融合に向け、先入観なく話し合える場をつくる」  2013年1月、旧みずほ証券と旧みずほインベスターズ証券との合併したことで、新会社の組織融合、更には変革に焦点をあてたPMIプログラムとして、「組織融合・変革プログラム」を実施。このプログラムの一環として実施した施策「相互理解ワークショップ」に、先入観を取り払い、相互理解と一体化の促進を図るため、ダイアログ・イン・ザ・ダーク(以下DID)のビジネスワークショップをご活用いただきました。約300名様が10チームに分かれ、各チーム1日、全チームで5日間に渡って開催された今回のワークショップについて、事務局を統括された小林さん、そして実際に参加された笹嶋さんに、お話をうかがいました。なお、この「相互理解ワークショップ」でのDIDの活用は社外からも注目され、週刊ダイヤモンド誌でも紹介されています。(聞き手・志村季世恵)

まずは、御社の「相互理解ワークショップ」でDIDをご導入いただいた経緯や狙いについて、教えてください。

ビジネスワークショップの様子
小林様(以下、敬称略) 「合併後の統合マネジメントの中で、最も難しいのは新会社としてのビジョンをいかに共有し、それを業務の中に落とし込んでいくか、また今まで違うスタイルで仕事をしてきた人たちが、胸襟を開いてお互いを理解し、お互いの良いところを共有しあって会社を変革しよう、という気持ちでまとまるか、ということにあります。
いつまでも旧会社で持っていた枠組みや壁を意識していてはいけない、それを一刻も早く取り払いたい、というのが、組織融合・変革プログラムを始めた経営の思いの1つです。そのためには、人と人が直接知り合い、交わりあう環境を作るのが大切なのですが、普通に人を集めて「はじめまして、●支店の●●です」、「○部の部長の○○です」ということでは、これまでの先入観や立場などを背負った関係づくりにしかなりません。
そこで、今回は、300人を10回に分けて集めてディスカッションを行う「相互理解ワークショップ」の前半をDIDさんにご協力いただいた暗闇でのワークショップにしました。見えない状態になれば枠や壁など全く関係なく話をすることができる。DIDを通じてステレオタイプの見方や先入観を捨て、相手を受け入れられるだけの心の窓を開き、まっさらに考えられる状態になれる。その状態で、会社のこと、職場のこと、自分のことを議論するのがスムーズな流れになる、と考えました」
笹嶋さんは、実際ご体験されていかがでしたか?
笹嶋様(以下、敬称略) 「DIDのことは、社内広報等で以前から知っていたのですが、実際に参加したのは今回のワークショップが初めてでした。『照度ゼロの空間でのグループワーク』と事前に聞いていたのですが、会場に入った途端、目を見開いても顔に手のひらを近づけても何も見えない、本当の真っ暗闇で驚きました。最初は、『自分から発信しないと闇に紛れてしまう』という状況が少し怖かったですが、“暗闇ガイド”の方たちの温かいサポートのおかげで、いつの間にか不安な気持ちは消えていき、安心感や心地よさのようなものも感じながら貴重な体験をすることができました。
暗闇でのワークは、小説を読みながら登場人物の顔や心情を想像する時の感覚と似ていて、とても面白かったです。あっという間のひとときでした。一番の収穫は、『聴くこと』の大切さを体感できたことでした。視覚から得られる『映像』に頼らず、『音声』のみで情報を整理し判断していく必要があるため、脳は終始フル回転。一言一句聞き逃さないようにと耳を傾け、相手に伝わるように話し、意思疎通を図っていくなかで、チームのメンバーに対する理解も深まっていったように思います」
小林 「通常、研修などでは当日の参加者名簿を配布したりするのですが、今回は、DIDに入る前にはあえて見せませんでした。今回は壁を作らず、壊すのが目的ですから。どうしても名簿を見ると「あ、この人は本社の人だ」とか「この支店ということは旧○○社の人だな」とか、先入観ができるんです。実際、先入観なく暗闇に入ると、出てきた後、皆さん表情が大きく変わっていました。入る前は『何?何やらされるの?』といった警戒心もあったのが、出てきた後は、みんな初対面にもかかわらず、仲良く話をされたり、良い雰囲気でした。暗闇には2時間半くらいいましたが、皆さん時間を忘れて取り組んでくれたようですね」


「しっかり声に出して伝えることでコミュニケーションも格段に向上」

DIDでの気付きを、その後仕事をしていく上で実際に活かされていることはありますか?

やさしさ、相手を思いやる(気付きのカード)
笹嶋 「今回の研修で『声に出して伝えることの重要性』を実感してからは、仕事の用件や意見だけでなく、自分の気持ちも伝えるように心がけています。たとえば、同じプロジェクトを担当している後輩社員とのメールでは、その後輩の頑張りで助かっていること、発言や作成資料の中で良かった点などを具体的に挙げて、本人以外のメンバーにも見える形で褒めるようにしています。すると、後輩たちから『ありがとうございます、嬉しいです、こういうところも気を付けて今後もがんばります』、『○○の件、まだ試行錯誤の段階で恐縮ですが、こんな感じでどうでしょうか?』といった明るい返信がきて、私もポジティブな気持ちになれます。コミュニケーションの機会が増えれば成果が出やすいですし、気持ちよく働けます。それがモチベーションを上げることにもつながっていると実感しています」
ありがとうございます。このワークショップの成果を、さらに定着していくために、何か工夫をされていることはありますか?
小林 「今回のワークショップでは、終了したらおしまい、とならないように、ワークショップで感じたことを振り返ったり学んだことを実践したりする機会を増やすようにしました。まず、研修後原則1週間以内に、DIDでの気づき、DID体験後のディスカッションを経て自ら策定した『アクション宣言』を、各部店で他の人たちに共有していただきました。そして、研修後1カ月以内に、ワークショップに参加した感想や部店で報告した際の反応を、3カ月後には『アクション宣言』を実践した後の職場での気づきや変化を報告していただきました。メンバー間の交流も可能とするため、報告の方法は、参加者から事務局への一方通行の報告ではなく、DIDに参加した時のメンバー8人宛のメールとし、相互理解をさらに深められるようにしています。『支店で声を掛け合うことが増えました』とか『ずいぶん明るい雰囲気に変わってきました』という声も聞かれるようになったのは大変嬉しいことです。今後も参加メンバー同士、あるいはその他の人たちも巻き込んで、DIDを通じて感じたコミュニケーションの重要性、人間の温かさなどがさらに広がっていくようにできればと思っています」
みずほ証券さんとDIDは、深く長いお付き合いになりますね。
小林 「DIDさんとお付き合いさせていただくようになったのは、旧新光証券(旧みずほ証券と2009年に合併)が2007年に赤坂でのDIDの開催をサポートさせていただいた時です。それ以来、長年微力ながら支援を続けさせていただいています。また、当社も参加しているFITチャリティ・ラン(※金融業界全体での社会貢献イベント)における収益金からも、DIDに支援させていただいたこともあり、いろいろな形での関係を持たせていただいています。当社では、役員や支店長、あるいは社員の人たちにも、外苑前でDIDの暗闇を体験してもらっていますが、それぞれ良い気づきを得て帰ってきます。コールセンターのマネージャーが体験した際には、『電話応対というのは、相手の言葉、声の雰囲気、後ろで何が起きているのか耳をそばだてるとか、そういうことを通じてお客さまの状態を理解した上での対応が必要。それは、DIDの真っ暗闇の中でのコミュニケーションと同じだ』ということを学んで帰ってきました。コミュニケーションの取り方、相手への思いやりなど、学んできたことを大いに役立てていきたいと思います」
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
    〜ご体験されたみなさんのアンケートより〜
    スカルプチャー(10年後のみずほ証券)
  • 「他人とのかかわりで毎日過ごしていると言いながら、ほんとうのかかわりがわかっていなかったと思いました。一人で生きているわけではないことがよくわかったうえに、自分が幸せであることを再認識しました」
  • 「仕事では、ポイントを絞った話も重要だが、お互いの理解を深めるためには、相手の話を最後まで聞くことや、自分もよく話すことが重要だと思いました」
  • 「先入観を持たずに考えることの大切さを改めて感じた」
  • 「空気を読むとは視覚によるものだと思う。視覚を奪われることで、空気ではなく意見を正確に伝え、かつ相手の言うことを良く聞く姿勢が身についた」
  • 「今まで自分が考えていたコミュニケーションと、本日体験した中で感じたコミュニケーションの違いに驚きました」
  • 「立場や考え方の違いは、コミュニケーションによって共有できると改めて思いました」
  • 「暗闇という環境に置かれたことで、相手の立場等を取り去って、距離が縮まったことなどが、日常にはない新鮮な体験だった。相手の姿形が見えなくても、相手の声や意見、仕草で相手の性格の像が形成される」
  • 「社内会議も『くらやみ』の中でやれば、『ボタンの掛け違い』もなくなるのではないでしょうか」
  • 「さまざまな研修があったが、一番内容が充実しており、気付きがあった」
  • 「この体験を、社内、家族に伝えたい」
  • 「この研修は一生忘れないものになると思います。傾聴することの大切さを学びました」
【みずほ証券株式会社】http://www.mizuho-sc.com/
みずほ証券ロゴみずほフィナンシャルグループの中核証券会社・投資銀行。全国で270を超える日本最大規模の拠点をもつ。2013年1月に旧みずほ証券と旧みずほインベスターズ証券が合併し、現在のみずほ証券となっている。

「組織融合・変革プログラム」
2013年1月の合併後、4月から、組織の力を最大限に発揮するため、組織の融合を積極的に推進し、更には変革に繋げるため、一体化促進のため等の施策を盛り込んだプログラムを策定し、実施している。施策としては、例えば、経営・社員の「タテ方向」の融合のために、役員が全部店を訪問し、直接意見交換を行う「タウンホールミーティング」を実施。また、部署を超えた「ヨコ方向」の融合のために、各部店からの代表者を集めて「相互理解ワークショップ」を行った。ここでは、DIDのビジネスワークショップでフラットな関係性を築いた後に、「相互理解セッション」にて「仕事への誇り」「自分たちが創りたい理想の組織」についてディスカッションを行ったうえで、自らがいかに行動するか「アクション宣言」にまとめ、各部店で実践している。