ニュース
2008.07.01
【ニュース】DIDアテンドたちの豊かな感性から生まれた、特別な肌触りのタオルが生まれました。
DIALOG IN THE DARK TOWEL 見なければ肌は本物を知っている。
~DIDアテンドたちの豊かな感性から生まれた、特別な肌触りのタオル~

国産タオルメーカーの田中産業株式会社とコラボレーションし、タオル本来の機能である「肌に触れた時の吸水・吸湿」はもちろん、「肌に触れた時の肌触り・風合い」など、使う人の感性に訴えかける品質を重視して開発し、生まれた「DIALOG IN THE DARK TOWEL(ダイアログ・イン・ザ・ダーク・タオル)」は、 7 月16 日(水)から伊勢丹新宿店で先行発売いたします。 


「バリアバリュー」という感性価値の発信
ユニバーサルデザイン総合研究所所長 赤池学
今治市のタオルメーカー田中産業と、ドイツに拠点を持つNPOダイアログ・イン・ザ・ダークが連携した、 視覚障害者をメンターにしたタオルの共創開発。その大いなる意義を、私は、「バリアバリューデザイン」という言葉で深く讃えたいと思う。
これまでの「バリアフリーデザイン」は、障害者が抱えるマイナスのハンデを、ゼロに近づけるものづくりを意味していた。しかし、障害者にも、サニーサイドがあり、障害者だからこそ培われた、健常者にはない 能力や感性がある。
視覚障害者で言えば、優れた皮膚感覚や触覚がそれにあたる。その感性を活かしたタオル開発の取り組みは、障害者の持つプラスの財をものづくりに反映する、バリアバリューという新しい感性価値の発信であり、障害者を弱者としてのみ捉える、これまでの福祉対応を指弾し、超克する、尊厳あるビジネスモデルの開拓なのである。
肢体障害者の悩みや感性を活かし、逆に操作性の高い機器を開発する。知的障害者の小脳記憶を活かし、手の記憶で熟練度の高い工芸品を生み出す。このようなバリアやハンディキャップをプラスの価値に転じるものづくりの意義を、私たちは田中産業の実践から、深く感得すべきである。

赤池学(あかいけ・まなぶ)
ユニバーサルデザイン総合研究所所長、科学技術ジャーナリスト
1958年東京都生まれ。80年筑波大学第二学群生物学類卒業。ユニバーサルデザインに基づく製品開発、地域開発を手がける。「生命地域主義」「千年持続学」を積極的に提唱し、地方自治体等の産業創出プロジェクトや地域産業、人材、地域資源による「ものづくり」プロジェクト、環境技術関連の地域資源データベース構築の事業にも参画。2003年、科学技術の積極的な啓蒙活動で、社会文化功労賞を受章。経済産業省産業構造審議会研究開発小委員会委員等を歴任。『株式会社ダーウィン商事』(みずき出版)で、日刊工業新聞科学技術図書文化優秀賞を受賞。製造業技術、科学哲学分野を中心とした執筆、評論を行うなど、幅広い分野で活躍中。