ニュース
2014.03.20
【ニュース】DIALOG IN THE DARK TOKYO 5周年に感謝を込めて
日本でダイアログを初めて開催したのは1999年の秋でした。それから常設までずいぶん苦労しやっと2009年の3月20日に念願叶い外苑前でオープン。今日で5年になります。ご体験頂きました皆様、そして応援し続けてくださった皆様、本当にありがとうございます。
運営に関わってくれたスタッフ達にも感謝したいと思います。

ヨーロッパでは社会的評価を得、瞬く間に流行したダイアログでしたが、障がい者と共に活動するその独自性あるプログラムは日本で推進するには大きな労力と時間が必要でした。
私たちは「目の見えない可哀相な弱者という不自由な疑似体験」ではなく、暗闇を通してどんな立場や役割の方もフラットになり、五感を磨き、感性を高め、助けたり、助けられたりと楽しみながら相手のことを本当の意味で知ることのできる『対等な自由』の場をご提供したい。そしてお互いの多様性を認め合っていくというプラットフォームであり続けたいと諦めることなく挑戦し続けました。

地道な活動でしたので、他開催国のようには資金がなく、コンテンツは他国と異なり派手ではなく手作り感あふれる情緒を重んじてきました。ドイツ本部はこのコンテンツを大きく評価し、日本は世界で唯一、ドイツ本部からコンテンツをカスタマイズすることを認められる国となりました。四季の行事や、遊びを取り入れた新しいコンテンツを開発し運営。今では子どもから、大人、お年寄りまで年齢層に関わらず皆さまからお楽しみいただいています。

5年の間に大きな出来事が幾つもありました。ダイアログの暗闇を利用しビジネスの世界に役立てる企業研修の開催。また500人もの皆さまを真っ暗闇の中に一度にいざなう大型ダイアログ・イン・ザ・ダークにも挑戦しました。これも世界で初めての出来事です。
そして東日本大震災。被災地でお暮らしになる方々の苦しみを少しでも軽減したいと願い被災地の方とのコラボレーション。

ダイアログを使っていただき世の中に『新しい対話の在り方』をと私は昼夜の境も分からないほど走り続けました。ドイツ本部からは、時差なくメールのやり取りをする私に「ShinsukeのPCの時計は壊れているのだ」と思われているほどだったのです。

けれどその走り方は、私の命の灯を弱めるものだったようです。先月講演中、私は突然倒れ生死を彷徨いました。幸いなことに高い水準の医療者の方々とそして多くの方達の応援のおかげで手術も無事に成功し九死に一生を得ることができました。

丁度今から一か月前のことです。6年目を迎える今、私はこの文章を今までとは少し違った気持ちで書いています。それはダイアログをご体験くださった皆さまへの想いの馳せ方です。
お客様という少し遠い気持ちではなく、ダイアログを愛して下さる仲間の皆様というそんな深みのある温かい気持ちになりました。

どうやら私はこれまでの15年間を数人の仲間、もしくは一人でイノベーションを起こそうとしていたようです。それは大きな間違いでした。私には13万人ものご参加者のお仲間がいた。危険な手術の中で意識のないはずの状態でしたが、でも確かに私はこの耳で驚くほど多くの皆さんのお声を聞いたのです。

皆さんと一緒に、ダイアログ・イン・ザ・ダークの中で感じていただいた大切なことを社会に活かしイノベーションを起こしたい。静かにそして温かに。それぞれのできることを認め活かし合う。6年目を迎える今日、新しいステージに立ちこのプロトタイプが静かに社会変革を起こしていく。そんな予感がしています。

どうぞこの静かなる革命のために、貴方のご経験とお知恵とお力をください。
このダイアログ・イン・ザ・ダークの経験と人との関係性が、暗闇の中のみで終わらず、日常の中でも当たり前になっていくことを信じて。



大切な仲間のみなさまへ
2014年3月20日


DIALOG IN THE DARK JAPAN
代表 金井真介拝
www.dialoginthedark.com
shin@dialoginthedark.com
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